コーヒーの木を育てる上で重要となってくるのが「適切な時期に大きさの鉢への植え替えをすること」です。
しかし、園芸初心者の方には、少しハードルの高い作業であることには間違いありません。
今回は、コーヒーの木を育てたい園芸初心者の方向けに、土や時期などのコツを書いていきたいと思います。
そもそも、どうして植え替えが必要なのか
コーヒーの木に限らずとも、鉢植えで育てるタイプの植物を育てる際には、時期をみて植え替えをすることはかなり重要なことです。
何故なら、年月を経るごとに土そのものの粒構造が崩れてきてしまい、結果的に水はけが悪くなるなどの弊害を引き起こし、根腐れの原因になってしまうからです。
その他にも、コーヒーの木に対して鉢が小さすぎると「根詰まり」という現象が起こってしまい、コーヒーの木の正しい生育を妨げてしまうこともあります。
また、見た目にもアンバランスになってしまい、観葉植物としての側面も併せ持つコーヒーの木にとって、あまりにも小さな鉢で育てるのは適切とは言えません。
屋外で育てている際には風などで倒れやすくなり、傷んでしまう可能性も高くなります。
コーヒーの木を植え替えるコツ!
コーヒーの木を植え替える際のコツをポイント別に解説していきたいと思います。
まずは、コーヒーの木を植える鉢の大きさに関することです。
基本的には何年で何号という判断をするのではなく、コーヒーの木それぞれの個体によって生育速度にも差がありますから、大きさを見て時期を判断するのが良いでしょう。
目安としては、1m前後で7号、1.5m前後で9〜10号の鉢が適切でしょう。
次に、土に関することです。
コーヒーの木を栽培するのに適した土は、「培養土、赤玉土、腐葉土、バーミキュライト、川砂をおおよそ同じ割合で混ぜた土」です。
また、より水はけをよくするために、土を入れる前に「鉢底石」を文字通り鉢の底に入れておきましょう。高温多湿を好むコーヒーの木ですが、土の水はけが悪いと根腐れを起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
最後に、コーヒーの木の植え替えに適した時期に関することですが、これは5,6,7月の暖かい時期に行うと良いでしょう。
というのも、冬の寒い時期は生育速度が遅く、植え替えのダメージから回復するのが、暖かい時期に比べて難しくなるからです。
植え替える際の注意点
鉢植えで育てる植物は植え替えをすることが重要だと書きましたが、コーヒーの木を育てる際には、一般的な木と少し異なることがあるので注意する必要があります。
まず大切なのがコーヒーの木を「大きすぎる鉢に植え替えないこと」です。
「え?さっき根詰まり起こすからダメって書いてたじゃん!」とお思いになるかもしれませんが、これはコーヒーの木から実を収穫する時期になると、とても重要なことなのです。
実はコーヒーの木から実を収穫するためには、意図的に「軽い根詰まり」を起こしてやる必要があるのです。
もちろん根詰まりが激しいと生育を妨げることになりますから、極端に小さな鉢で育てることは避けた方が良いのですが、軽い根詰まりをあえて引き起こすことで、コーヒーの木自身に生命の危機を感じさせ、実をより多くつけさせることができるのです。
上にも書いた通り「1.5mで9〜10号」が目安です。
次に、コーヒーの木の植え替えをする時期、タイミングです。
コーヒーの木は根の生育速度が早いので、できれば毎年決まった時期に植え替えを行いましょう。
植え替えという作業は、どんなに上手にしても少なからずコーヒーの木の根を傷める作業です。
上にも書いた通り、コーヒーの木の生育速度が鈍る冬の時期に植え替えを行うと、そのダメージから回復するのが比較的難しくなりますから、できれば5,6,7月、遅くても8,9月には終わらせてしまいましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上の情報がお役に立てれば幸いです。